DATO' MOHD NOR氏(共同議長)の閉会の辞
全般的評価において、Nor氏は、アジア太平洋諸国の海事産業は、地域的・経済的構造によりいくつかのカテゴリーに分類され、中でも日本が世界最大の造船国であると指摘した。先進技術の適用、生産性の向上、製品とサービスのコスト競争力などの強みを生かすこともさることながら、日本は国際市場の趨勢と需要の不慮の変化にも業界が適応できるように、強力な政策と戦略を策定した。さらに日本は、各国に資金・技術協力を提供して国際協調と貢献において積極的なイニシアティブを発揮した。Nor氏は日本の情報提供に感謝した。また韓国についても、生産高、手持工事量、竣工量などで飛躍的な前進を遂げ、他の参加国の手本となるものであると述べた。
発展途上国ではさまざまな要因が業界に影響を及ぼしているが、各国政府がそれらの問題に対処し、自国造船業が世界市場で競合できるように努力を傾けている。それでもなお、利用できるチャンスを逃さないように、Nor氏は出席者に呼び掛けた。
サモアのように造船業の存在しない国にとっても、APSEMは有益なフォーラムたり得ると同氏は述べた。
最後に、第24回APSEMが意見の交換により有益な情報を各国代表にもたらし、決議が一枚の紙片にとどまらず実行に移されるものと信じていると結んだ。
その他の議事
議長は共同議長に閉会の辞について感謝の意を述べ、次のセッションの開会を宣して、次回の主催者に配慮してもらうために、コメント、提案、その他の発言を求めた。
ベトナム
わが国の各代表は第24回APSEMに満足していると思う。次回のAPSEMでは各国間の協力がさらに緊密化することを期待する。恐らく来年の会議にも同人数の代表団を送ると思う。
タイ
議長に感謝する。結びの言葉は素晴らしく、何も付け加えることはない。来年の会議には恐らく代表の人数を増やすことと思う。
フィリピン
議長、フィリピン代表全員に代り、非常に暖かい歓迎を受けて主催国マレイシアと日本に感謝の意を表したい。立派な、実り多い会議を開いて頂いて、主催者各位に敬意を表したい。感謝申し上げる。
マレイシア
今後のペーパーでは、わが国の業界の実情を反映した統計数値をもっと盛り込みたい。