ねじりにより、横断面には第10図のようなせん断力応力SSを生ずる。このせん断力応力の大きさは次式のように表される。
SS=G・r・e/l
ここで、、Gをせん断弾性係数(ヤング係数Eを縦弾性係数ということがあり、これに対してGを横弾性係数ということがある。)といい、形状変化に対する剛性を表す。
鋼材ではG=8,100kg/mm2である。
したがって、せん断応力は中心で零、外周に近づくにつれて直線的に増大し、その最大値は、
SSmax=G・a・e/l
となる。せん断応力が外力のねじりモーメントと釣り合うことにより、
MT。瓱IPe/l

SSmaxとMTとの関係は、

ここで、IP/a=ZPを極断面係数という。(はりの断面係数Zと同じ形である。)すなわち上式ははりの公式
Sb=M/Zと全く同形となる。