(1) フインスタピライザー
静水中において、航海速力で前進中、翼角を最大にとった場合、船体横傾斜が3度乃至4度であること。
なお、フインスタピライザーを備えつけた場合の横傾斜の軽減率は不規則波中で66%程度である。
(2) 減揺タンク
滅揺タンクの自由表面の二次モーメントが船舶の水線面の二次モーメントの10〜15%になるよう設計する。また、効力は、ベンチテストにより行なう。
(i) 多軸船減軸運転
フエリーは、狭水道を通過することが多く、定期運航しているので、迅速な離着岸が要求されているため、単独又は少ない曳航で離着岸をしている。
また、風圧面積の大きい事等により、シビアーな操船性能が要求される。従って、万一推進軸の一つが故障した場合の操船性能を把握しておくことが、事故防止上重要である。方法は1軸を停止して、操舵、旋回、後進の各試験を行うこと。