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(2.3) 電線貫通金物

電線が隔壁、甲板、ガーダ、フレームを貫通する場合にはその場所に応じて電線貫通金物(グランド、MCT、カラー、コーミング)を選定し使用する。

図面は、次の事項に注意して作成する。

(a) 各種電線貫通金物は、電路幅又は電線幅を考慮のうえ、標準品を極力使用する。

(b) 電路高さとの関連を考えた位置であること。ただしカラー、コーミングの場合は、電路下面は、カラー、コーミング内側下面寸法より10mm上げた位置とする。

(c) 甲板又は隔壁に防熱その他の工事が施工される場合は、それを考慮した取付け高さであること。

(d) 甲板上に取付ける機器(主配電盤、集合始動器盤)へのカラー、コーミングは取付台高さ、端子位置を考慮の上、高さを決める。ただし台上面より約10mm低くする。

電線貫通金物については、極力船体構造物に開口を設けないことが望ましい。ただし、電線布設の都合上やむを得ず開口を要する場合、船体開口はできるだけ小さくすることが望ましい。

開口は(船体構造委員会関東地区部会、開口懇談会で立案された基準案でNK等原則的承認を得ている図2.13〜2.15)によるが、規定値を超える場合等は、船体船殻関係者と十分協議のうえ、補強などの処置し開口しなければならない。

 

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図2.13 補強不要開口区域の例

 

 

 

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