日本財団 図書館


公試運転は製造者が試験の種類、方法、運転諸元その他の事項を記入した試験方案を作って関係者の承認を得る。

試験の種類・時間などについては標準としてJISに定められており、表2.2.3にそれを示す。

また、公試運転終了後には開放検査をし、各部に異常がないことを確かめる。

 

表2.2.3 JIS4304「船用内燃主機陸上試験方案」抜すい

348-1.gif

備考

1. 表中、排ガスとあるは排ガス分析、指圧図とあるは指圧図採取を示し、数字は採取回数を示す。

2. 特に常用出力における運転状態の確認を要する場合は、常用出力試験を行うことができる。

3. △印は特に必要がある場合にだけ行う。

4. ※印の出力はJIS F 0401-1960(船に装備した主機の出力の呼び方とその定義)による。

 

(3) 主機船内積み込み前の検査

主機を船内に積み込む前の検査としては、位置出しの検査や台仕上げ検査などがある。

台仕上げ検査には台上面の仕上げ程度や水平度、張付ライナ上面の仕上げ程度、据付ボルト穴の仕上り程度、位置が図面通りであるか、などがある。

(4) 据付検査

据付検査は第1章に詳しいのでここでは簡単に説明する。

据付検査には、調整ライナ及びサイドストッパ用ライナ検査、据付ボルトの締付検査、据付リーマボルトの打込み検査、それに中間軸との軸心検査、クランク軸デフレクション検査、据付ボルト貫通部の水密試験などがある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION