(3) ブロック艤装取付図
船殻ブロックの形状を考慮して、先行してブロックの状態で取付けるべき各種艤装品の取付位置を明示する。
また、ブロック搭載に支障のない範囲内とすること及び重量超過となることのないよう注意するとともに、艤装品の重量重心を明らかにしてブロックの反転や搭載時の吊りピースの位置や大きさの判断基準を明確にしておくことも必要である。
(4) ユニット組立図
ユニットの重量、寸法をはじめとして、これらの組立てに必要な部品、符号、組立て要領、取り合い部の関連寸法などを示しておく。
(5) 製作図
一品ごとではないにしても、金物や製作タンク類、給排気管装置などの製作のための図面で、製作するのに必要な情報は全て記入しておく必要がある。したがって材料表や材料取り用の切断寸法表なども必要により加えられる。
また最近では取付図と兼用にすることも多い。
(6) 一品図
パイプ、トランク、ダクトなどの艤装品を、一品一品の寸法や形状が判るように図示したもので、加工法や手順・溶接順序・塗装などの後処理も明示する。
(7) 材料部品表(ML・F)
区画別、ブロック別、ユニット別、ステージ別に所要の艤装品一切を取りまとめた表である。
(8) 標準製作図
各船に共通して取付けられる艤装品(主に単体)を標準化した製作用図面である。
1.3 機器の選定と機関部諸検討
1.3.1 一般
船体部の主要寸法、所要馬力、プロペラの種類と回転数などが決まったあと、機関部ではそれらに基づいて主補機を選定することになる。
また主補機を選定するとともに、機関部全体がプラントとして十分な性能を発揮できるように種々の検討も必要である。
つまり、船の種類や目的に従って、船主の要望なども考慮に入れて、まず主機を概略決定した後に、それに合せた補機を選択し、システムとして成り立つように検討を行わなければならない。