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8.8 諸管のテスト

8.8.1 一般

配管工事完了後各々の工程に応じて船内試験を行うが、一般に水圧及び漲水テスト時において受検する管は完成検査を兼ねる場合が多いので受検の事前にバンドの適正配置、ボルトのゆるみ等を十分チェックしておく。

(a) 水圧試験

対象管系、ビルジ管、バラスト管、雑用蒸気管、消防管、清海水管、系統内に水圧ポンプ等により規定の圧力まで注水加圧し、管の漏洩をチェックする。この際機器取合部及び管末には盲板をする。

圧力試験終了後、盲板は完全に取り除いて復旧しておくことが必要である。

(b) 漲水試験

対象管系、内張内を配管する排水管、汚水管、空気抜管等、底部に盲板を入れて漲水し、漏洩チェックをする。その際、盲板を入れる個所はできるだけ少なくするために各系統が集合した個所に入れるようにする。

(c) 通水通気試験

蒸気管、清海水管、排水管等は通水試験を行い、漏れがないことを確認する。

(d) 作動試験

ビルジ管:吸水試験

バラスト管:注排水試験

甲板洗浄管:放水試験

等を実施し、性能の確認、データの取得を行う。

 

8.8.2 管水圧試験の要領

 

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図8.8.1

 

 

 

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