(i) 1人で軽く巻ける範囲がチエンブロックの使用限度である。
(j) 吊上げ、吊降す場合でも、荷重の判定は確実に行う。過荷重のものを吊るとチエンブロックを壊し、事故のもとになる。
1.2.2 玉掛ワイヤ点検要領
(1) 素線の切断数、1よりの間において素線数の10%以上素線が切断しているものは使用してはいけない。
(注) 全素線数=子縄の数×−子縄の素線数
(2) 素線のつぶれの程度、外層の素線が変形してつぶれていないか。素線がすり減って摩耗していないか。
(3) 摩耗の程度、直径の減少が公称径の7%を超えたものは使用してはいけない。
(4) きずの程度、電気、ガスの火花を受けたあとはないか、物の角で打たれたあとはないか。
(5) 腐食の程度、古い錆や深い点食はないか。
(6) 保油の状態、油気が切れていないか。重荷重が常時又は長時間かかった後の状態はどうか確認する。
(7) 定数の確認、作業に適した各種口径のものが揃っているか、また点検後異常のないワイヤには、さつま部両端に着色しておく。(この色を月毎に変えていくことより、無点検ワイヤの使用を皆無にできる)