(2) パーティクルボード(チップボード)
木材を小片にし、有機質の接着剤で成型熱圧着したもの。
(3) ファイバーボード
木材を解繊し、加熱圧縮して成型板としたもの。
(4) アスベストフリー板
けい酸カルシウムを主材とし、耐アルカリ繊維を混ぜ合わせ強圧成型したもの。
(5) カセットパネル
薄い鋼板(0.4mm〜0.8mm)を箱型に成型し、中にグラスウールボードや岩綿板を入れたもので、内張材としては鋼板片面で、仕切材としては両面鋼板となっている。
主に耐火、防火構造として使用する。
16.3.3 内張り、仕切材の表面仕上
内張り、仕切材の表面仕上げは美観が良いと共に汚れにくいもの、汚れた場合に清掃がしやすいものが要求される。
一般的に使用されている表面仕上げには次のようなものがある。
(1) メラミン化粧板
プリントされた化粧紙とコア紙(厚さを形成するボール紙のようなもの)にフェノール樹脂を含浸させ、熱圧着し、板状にしたもの。圧着する際の鏡板の表面の粗さによって、艶有りと艶消しがある。一般に厚さは1.2mm、1.6mmであり、これを仕切、内張板の表面に接着剤で貼り合わせて使用する。
べースとなる板とメラミン化粧板の収縮率が異なるため反り防止のため化粧板の反対面にもバッカー(メラミン化粧板と同質で化粧紙を入れてないもの)を貼る必要がある。
(2) ポリエステル化粧
プリントされた化粧紙にポリエステル樹脂を含浸させ、ベース板にも樹脂を塗布し、熱圧着する。
(3) ビニール化粧シート
ポリ塩化ビニールシートの表面に化粧プリント印刷したもの
(4) 天然木突板
単板とも呼ばれ木材の持つ美しい木目をそのまま生かすよう、木材を薄く(0.4〜1.0mm)削いだもの。ベース板に接着剤で貼りつけて、表面をクリヤー塗装で仕上げる。