(2) 通風系統の検討。
(a) 通風機の位置。
(b) 空気取入口、吐出口の位置。
(c) 室内の口の位置、数。
(d) 通風トランクの導設。
曲り、分岐等の位置。
(3) 空気所要量の算出。
区画容積×換気回数=空気所要量
(4) トランク内の風速の決定。
主管、枝管について決める。
(5) トランクの寸法を決定。
(a) 所要空気量÷風速=断面積による方法。
風速はトランク各部について適当な数値を選んでこれを用いる。
(b) 抵抗を計算し、摩擦損失が均等になるようにする方法。
通風トランクは、通風機と吸入口又は吐出口との間に、種々の障害物すなわち構造部材、艤/P装部材があり、甲板間高さの関係もあって、直線的に短距離に敷設することが困難な場合が多い。しかし、急激な曲りや断面形状の変化などは、通風に大きな支障を来たす原因となるから、十分検討した上で設置しなければならない。
通風トランクの断面形状は、円又は楕円が好ましいが、上記のように導設の困難があるので、一般に角型のものが多い。
通風トランクの構造は、一般に0.8mm〜2.3mm程度の亜鉛メッキ鋼板を溶接、鋲、折り曲げて、継手はフランジ継手にする。水密隔壁及び水密甲板を貫通する個所には仕切弁を設ける。
14.7.2 通風トランクの抵抗
(1) 主トランクの抵抗
hm=1m当り摩擦損失水頭(mmAq)×直線長さ(m)
ここに、
hm=主トランクの抵抗(損失水頭)(mmAq)
1m当り摩擦損失水頭の標準値
低速 0.2〜0.5(mmAq)
中速 0.5〜1.0
高速 1.5〜2.0