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9.3.3 ブームの強度計算

ブームの強度を計算するには、ブームを1本の柱とみて、図9.3(1)のようにその両端を支持されたものとして、次の事項を考慮する。

 

066-1.gif

図9.3

 

(a) 曲げモーメント

(b) 軸荷重

(c) 座屈荷重

(1) 曲げモーメント

ブームに作用する曲げモーメントとしては、次のものがある。

(a) 軸荷重の偏心によるもの

(b) デリックブームの自重によるもの

(c) 製作誤差による初期たわみによるもの。

(d) 基部金具の摩擦抵抗によるものなどが考えられるが、この中(c)、(d)は少量で無視される。主として(a)、(b)を計算に入れる。

(2) 軸荷重

軸荷重は、図9.4に示すように、次の二つの張力から求められる。

(a) 吊索(トッピングリフト)

(b) 捲揚索(カーゴフォール)(荷役索)

066-2.gif

ここに、

P=軸荷重(t)

L=ブームの有効長さ(m)

H=グースネックブラケットからトッピングブラケットまでの高さ(m)

W=制限荷重(t)

a=Wに対する定数

 

 

 

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