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6.3 技量検定

溶接の品質はいままで述べてきたように溶接する個人の技量と心構えによるところ、極めて大である。各船級協会の検定やJISの検定等があるが、ここではJISの検定について説明する。

軟鋼の溶接の技量検定についてはJIS Z 3801に規定されており、アルミニウム合金の溶接については、Z 3811に規定されている。

JIS Z 3801では、その試験項目を、次の6種類にわけて、それぞれ1級(全姿勢)、2級(立向と下向)、3級(下向きのみ)の3クラス設定してある。

薄板 3.2mm厚以下

中板 9mm前後

厚板 25mm以上(16mm位から)

薄肉管

中肉管

厚肉管

この規定は、例えば、厚板の1級に合格していれば他はどれでも施工できるかというとそうではなく、それぞれについて、検定に合格しなければならない仕組である。

また、この技量についてどのような作業を行ってもよいかは、このJISでほ規定していないが、目安としてはJIS Z 3003及びWES 105を考るとよい。

 

練習問題

 

第6章

1. 突合わせ及び隅肉の各接手について、断面マクロ試験片をつくってみよ。隅肉の接手については、断面マクロ試験片にする前に脚長を実測しておき、実際と比較してみよ。

 

 

 

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