(2) 母材の大きさと接手の形状
一般的に考えると、母材が大きければ、それだけ冷えやすい。また、溶接付近の構造が、熱が逃げやすくなっている程、冷却速度も大である。即ち、突き合わせ接手よりも、隅肉接手の方が熱の逃げる方向が多いから硬度は高くなる。
(3) 溶接速度
溶接の速度が小さいほど長く熱せられているので冷却速度は小さい。隅肉接手の方が突き合わせ接手より溶接電流をI、溶接の速度をVとすればI/Vが小であるため冷却速度は大である。立向き溶接に比して下向き溶接はVが大であるため1/Vが小となり冷却速度が大となるため、ビード割れなど硬度による割れが発生しやすい。