日本財団 図書館


1.2.10 工事量の山積み

工事日程計画に従って山積み表を作成する。工事量を旬間または月間ごとに集計して数字で表わすことを山積みという。鋼材重量、溶接長、工数についての山積みがある。仕事量の多いところを山。少ないところを谷と呼ぶが、これには能力線(旬又は月間で、現在の人員で消化できる能力)を記入しておくと山と谷が良くわかる。

山積み表を作成する意義は下記のごとくである。

(1) 仕事量の多い期間、少ない期間がはっきりわかる。

(2) 工事能力と計画量とを比較できる。

(3) 必要人員がはっきりつかめる。

(4) 山、谷が起こらないように逆に日程を調整できる。

工事能力を越えた場合の対策

(1) 計画を早めたり、遅くしたりする。

(2) 設備拡張、人員の補充をして工事能力をあげる。

(3) 一部分を加工外注に出す。

(4) 残業、休日操業等で操業度をあげる。

 

第1.3表 加工重量の旬間の山積みの例

020-1.gif

実線部 − 当初の計画による重量

斜線部 − 山、谷を平均して計画を修正した重量

1]は日程を遅らせ 2]は繰り上げて修正している

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION