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1.2.4 コッキングダウン

溶接によるブロック建造法においては、船体の首部及び尾部が下図のごとく持ち上がる性質がある。

 

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第1.13図 コッキングアップの例

 

このように持ち上がることをコッキングアップするという。その量は、建造方式、船の大きさ及び形、船体構造、建造速度、溶接順序等の条件により異なる。特に溶接のタイミング、速度、溶接量の集中、歪取り等に大きく左右される。コッキングアップを防止する対策としては、

(1) 甲板上に重りを搭載する。

(2) 船底を船台に拘束する。

(3) 船首尾を立体ブロックにして船台上での溶接量を減らす。

(4) 持ち揚がる量を予め想定して、その量だけ初めから下げて建造する。

(3)、(4)が最も理想的であり、効果的である。初めから下げて建造することをコッキングダウンを施工するという。

 

1.2.5 伸しについて

(1) 鋼はガス切断、溶接、歪取り等の熱処理により変形、収縮する性質がある。

(2) 鋼船のブロックは複雑、寸法大、重量物であり、変形、収縮も当然おこる。

(3) 部材製作、ブロック組立、ブロックの建付けの各段階において若干の誤差の発生は避けられない。

前述の諸原因により船台上でブロック同士を建付け結合しても、ぴったりと合わなかったり、不具合を生じることがある。そこで収縮と誤差に対する対策が必要である。

 

 

 

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