2] 溶接強度上最も悪影響を及ぼす割れ、融合不良、溶込み不良などの検出にもっとも感度が高い。
3] 検査に高い技量を必要とする。
(5) 磁気探傷検査
例題32) 磁気探傷検査の特徴をあげよ。
答)1] 表面の欠陥をよく検出する。表面から5〜6mmまで検出する。
2] 消耗品費が安価である。
3] 欠陥は長さのみ検出でき、深さ、内部の状態は検知できない。
(6) 放射線検査
外観検査とならんで代表的な検査方法である。その特徴をあげると次のようになる。
1] 欠陥形状に直感性が得られる。
2] 検出し得る欠陥の大きさは、材料の厚さに相対的である。
3] 試験結果の保有ができる。
4] 欠陥の厚さ方向の位置を求めるには手数がかかる。
5] 割れ及び溶込み不足などの検出は、手数を要し、困難である。
6] 試験費及び設備費が大であり、特定の取扱者を要する。
7] 放射線障害の恐れがある。
6.2 溶接技量資格
JISの検定については指導書P.103に示してある。
(1) 船級を持った船の溶接作業に従事するためには海事協会の資格を持たなければならない。船級協会には、NK(日本)、AB(アメリカ)、LR(イギリス)等があり、NKの資格を持つとABやLR船の溶接作業もできることになっている。
(2) NK技量資格の種類