化学反応式
陽極部 Fe→Fe+++2e-
Fe+++20H-→Fe(OH)2
Fe(OH)2+O2→Fe(OH)3
鉄(Fe)が放電(e-)して、鉄イオン(Fe++)となって溶け出し、水中の水酸イオン(OH-)や酸素(O2)と化合して、水酸化第一鉄(Fe(OH)2)や水酸化第二鉄(Fe(OH)3)となり、これが腐食の原因となる錆である。
陰極部 2H++2e-→2H
2H+1/2O2→H2O または 2H→H2
電流(e-)が水素イオン(H+)と化合して水素(H)になり、更に、水中の酸素と化合して水や水素の気泡になる。
11.2 電気防食法
一般には、低電位差であり、塗装の膜により電気的絶縁にして、電位差の発生を防止しているが、異種の金属が接続されている部分や流速の差が激しい場合には、かなりの電位差を生じる。例えば、
陽極部 船尾外板や舵板 陰極部 プロペラ
陽極部 海水吸入孔 陰極部 パイプ等
その他、ビルジキールや船底外板等である。