(2) 塗料の選択
船舶用塗料には、鋼船用と木船用があり、使用場所により、外部用と内部用に分かれている。塗装の用途、場所により、溶剤、添加剤、硬化剤等が異なり、当然、塗料の性質も異なる。
同一系統の塗料でも塗料メーカーにより、化学成分比、製品名が異なり、性質も同一とはいえない。従ってショップ プライマーから下塗り、上塗りまで同じメーカーの同一性質の塗料を使用するのが一般である。(第10.17表参照)
(3) 塗料の有毒性
塗料の多くは第10.14表に示すように有毒性であり、臭気により頭痛、不眠、めまい等の中毒症状を起こすことがある。有毒物質は、ほとんどの溶剤と船、亜鉛、銅等の金属性物質である。