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JPSの位置は身体障害者が見るのに不適当な位置にある。

身体障害者用にコクピット床まで平らにしたため、健常者や足で支えられる障害者がヒール時、ふんばり支える物がなく身体を支えられない。コクピット床の適当な位置にフッドレールの設置が望ましい。

研究開発された椅子、エレベーター等機器類、配慮されたデッキ形状など、いままで身体障害者が難しいとされたことが、このヨットに設置された機器類のおかげでセーリングの幅が大きく広がったことを実感できた。開発した機器形状について多少の問題が出たが、これら機器類について基本的に良好に機能し、身体障害者の操船作業の幅を大幅に広げたことは、試験参加の身体障害者全員の一致した意見となった。

今後より多くの障害者の意見を取り入れ、改良を加えより多くの身体障害者がこのヨットを通じセーリングを我がものにすることを望んでいるでいる。

 

 

 

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