IV. 試作艇の建造及び性能試験
IV.I 試作艇の仕様と工程
1. 『身体障害者用ヨットの製作』仕様書
本船は、?泣買@ンデスュタット大橋による設計図一式等(図面番号553)を遵守し建造される。
2. 主要寸法及び主要項目
全長 7.99m IG 10.00m
水線長 7.60m J 2.90m
幅 2.75m P 11.00m
喫水 1.80m E 4.00m
排水量(計画) 1.92ton メインセール 24.33m2
バラスト重量 0.87ton ファーリングジブ 14.52m2
補機 ヤンマーディーゼル 2GM-20SD、フォールディング・プロペラー 燃料タンク(軽油) 30L
総トン数 約3トン
資格 第2種帆船
航行区域 沿海
定員 8名
3. 船体構造
3.1. 本船はフィンキールバラスト、フラクショナルリグとし、施工にあたっては、極力軽量化に努めること。
3.2. 材料
使用する樹脂は、不飽和ポリエステルとし、樹脂の作業性改良等のために使用する充填材、添加材は必要最小限度にすること。目視検査の妨げになるような顔料、充填材は使用してはならない。
ガラス繊維の種類、番手は図面の指示に従う。積層品の性能、強度等に影響を及ぼす汚れ変形したものは使用してはならない。
芯材の種類、規格は指示されたもの、または同等品とする。使用範囲は図面の指示によること。
木材は十分に乾燥した良質のものとし、合板は耐水合板(1類)とする。
金物、取付ボルト、ネジ等は、特記のないかぎりステンレス鋼製とする。
図面及び指示書に明記されていない個所でも、選定された材料を使用し、変更、疑義が生じた場合には、監督員及び設計者と協議のうえ、本船の目的遂行に支障がないよう工事を行うこと。