日本財団 図書館


2.5. 計測項目

1) 風速

2) 動圧

3) 迎角

4) 6分力(Xがバウ方向)

 

025-1.gif

Fig.7

 

5) セール形状、マスト曲がり具合(マストベンド)

適当な角度からの高精度デジタルカメラ、およびビデオカメラによる。

6) シートテンション

小型バネバカリにより、セールを調整(トリム)するロープ(シート)の張力を計測。

7) 実験の状況

ビデオカメラ、および音声レコーダーによる

 

3. セール形状の記録

ヨットのセール形状は、高さそして幅方向にそのふくらみが異なるばかりでなく、上下方向でそのねじれ方が異なり、全体形状は複雑で表現しにくい。しかし、水平断面を考えた場合、その形状は薄翼に近似できる。

各高さにおける断面の翼形状を表すパラメータは、Fig.8のように弦長(Chord Length)、最大ドラフト(Maximum Draft)、最大ドラフト位置(Maximum Draft Position)、入口角(Entry Angle)、出口角(Exit Angle)、ねじれ角(Twist Angle)の6つで定義できる。通常、高さ方向に4分割し、最下端を含めて4つの断面で記録するが、簡便のために最も高い75%高さの断面で代表することがある。

本研究では、測定部の天井からビデオ撮影を行い、そのうち代表的なケースについて、ビデオキャプチャによりデジタル静止画に変換し、記憶装置に記録、数値化を行った。Fig.9にそのうちのひとつを示すが、題記の全長8m程度のセーリングヨットとしては非常に妥当なセール形状と考えられ、試供した各セールにおいてもほぼ同じような形状が実現できたと共に、再現性についても問題はなかった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION