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全て、自分で書き込んでもらうのではなく、予め用意されている選択肢の中から選んでもらう形としている。「1」のなぜその宿泊施設を選んだか?という設問に対しては、実際には「駅から近い○○○○円位の旅館(ホテル)」という様に複合的な要素により決定される為、その中から相応しいものを一つに限定せず回答してもらっている。

「1」については、和風と洋風ということでいえぱ、大体半々くらいかなという事前の予想に反して和風がいいという回答が洋風がいいという回答の約2.6倍と大きく上回った。これには訪日回数も多少は関係あるようで、初めての人はこの比率が約3.6倍まで拡大する。2回目の人で約3倍、3回目で約2.3倍、4回目以上で約1.7倍となっている。4回目以上の人でも約1.7倍の人達が洋風よりも和風の宿泊施設を求めているのである。そして実際には初めての来日の人が全体の約65%を占めているのである。ウェルカムインのカウンター利用者はパッケージ旅行を使わない人達の中でも、さらに来日前に宿泊の手配を行わない人達であり、平均的な人達よりは型にはまりたくない、異文化に対してもより柔軟性を持つ人々だと言えるかもしれない。しかし、そのような点を差し引いたとしても、これは特に旅館や民宿の方々にとって注目に値する結果だと言える。

「4」については、他項で説明の通り3月末に当財団のサイトが立ち上がっており、今後はそのサイト上で詳細な情報を見ることができると共に、予約申込も出来ることをDirectory of Welcome Inns(英文の加盟施設案内。JNTOの全海外宣伝事務所及び日観協台湾事務所を通じて海外で主に配付。)の中でも案内して行くので、見たという人の割合は今よりは増加して行くと思われる。

 

 

 

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