2005年戦略プロジェクト
草の根推進プロジェクト
地域助け合い研修会に参加しませんか?
従来全国主要都市で2泊3日で開催されていたリーダー研修会を、98年から全国5ブロックのさわやかインストラクターが各都道府県の市町単位で開催数を増やして実施してきた1日研修会の形に広げ、多くの参加者による新しい団体の立ち上げが全国各地で行われてきました。2000年度もまさに1日研修会のラッシュを迎えて、全国各地でさわやかインストラクターの活躍が見られます。
この1日研修会は、地域での助け合いに関心のある人たちに、団体やグループの立ち上げノウハウを提供することが大きな目的です。それぞれの分科会では事例発表や意見交換などが行われ、ホームヘルプ、給配食、移送、ミニデイサービス、宅老所、グループホーム、そして近隣型の助け合いなどの活動を各地で取り組んでいただけるようアドバイスすることが目的です。
また、全国で活躍されているさわやかインストラクター59名に、近いうちに新しいさわやかインストラクターが加わり80名近い勢力になる予定で、すでに関東と東海地区で2泊3日の実地研修も修了し委嘱待ちの状況です。
介護保険制度も1年近くが経過して、各市区町村も介護保険の枠外活動を担う市民団体がどうしても必要であるとの動きが活発になってきています。要介護予防策である元気な高齢者対策や、心のケアであるふれあい、助け合いがなくてはならないものであることが再認識されてきています。諸々の市民団体の活動があってこそ、その地域の活生化こつながっていくわけで、これから私たちの活動がまさに正念場を迎えることになります。みんなで頑張って行きましょう。
(米山孝平)
自治体プロジェクト
介護保険は地方自治の試金石
鳥取県米子市・西伯町で「介護保険推進全国サミット」が10月6日、7日の予定で2000名余の参加を得て開催されましたが、6日に発生した鳥取県西部大地震で急きょ途中中止となりました。6日午前の開会中に行われた基調講演の中で堀田理事長は「介護保険と医療保険の目的は同じだから、共に市町村でやる意気込みを示してほしい」と提言。山陰の小さな町・西伯町の坂本昭文町長が「介護保険先進自治体」として主催者になり「西伯宣言」を発表して、65歳以上高齢者(第1号被保険者)の介護保険料を減免した一部市町村を牽制し、介護保険の理念である連帯と自治の堅持を採択しました(本誌12月号特集P38〜参照)。
(和久井良一)
地域協同推進プロジェクト
“メンバーシップからシチズンシップヘ”
「地域協同」推進シンポジウム盛り上がる
第2回「地域協同」推進シンポジウムが昨年11月9日(木)、東京・大手町のJAホールで開催され(全国社会福祉協議会、全国農業協同組合中央会、日本生活協同組合連合会とさわやか福祉財団の共催)、450席の会場が満席に近い盛況となりました。
参加者も、NPO以外の一般市民、目治体、企業関係者など今まで4団体とあまり縁のなかった方々にたくさん来ていただきました。今回のねらいの一つが、共催4団体関係以外の方々へも広く地域協同を理解していただける場とすることでしたから、これは大変うれしいことでした。
冒頭タイトルの「メンバーシップからシチズンシップヘ」は、当日ご講演をいただいた山崎美貴子東京ボランティア・市民活動センター所長の言葉です。草の根のボランティア団体、社協、農協、生協、その他地域支え合い活動を担うさまざまな組織が、同じ地域という共通の立場から協力・連携(地域協同)すれば、そこは誰にとっても安心して住み続けられる地域となることでしょう。
新しい年に当たり、この言葉をぜひ具体化していきたいものです。
当日、活動事例を発表してくださった地域活動のリーダーの方々、エールを送ってくださったNHKの迫田朋子解説委員、そして参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
(丹直秀、鎌倉ゆみ)