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組織づくり支援グループ

 

2000年度からは5ブロックに分かれてリーダーのフォローを実施

―その試運転として

 

組織づくり支援グループでは、ふれあいボランティア活動を行う団体を全国に広げていくための支援活動として1997年度からさわやかインストラクターの方々の主導による1日研修会の推進を行ってきました。地域で団体立ち上げの意識を持った方々の掘り起こしを行う1日研修会の開催は本年2月末現在で40か所(99年度末で通算44か所を予定)を数え、さまざまな事例を共有することでインストラクターの方々の地域を耕す力にたくましさが増してきました。そこで、2000年度からは地域の掘り起こしは従来通り1日研修会で、そのフォローはブロックごとにという態勢で団体立ち上げの支援活動を展開していきます。その試運転として今年の2月に開催した東京リーダー研修会(フォローアップ)では地域を単位とした分科会を持ちました。ここではその様子の一端を紹介します。

 

2月11〜12日にかけ、東興ホテル(東京都品川区五反田)において日本自転車振興会補助事業である「在宅福祉サービス団体のための東京リーダー研修会(フォローアップ)」を開催しました。

全国各地北は山形県、南は熊本県から総勢42名の参加でした。

今回までのような合宿型の研修会は1999度までで終了し、2000年度からは全国を5ブロックに分け、それぞれのブロックごとで1日研修会を開催し、フォローアップ研修を行い、またインストラクターが個別相談に応じフォローを行う予定にしています。

さて今回の研修会は11日午後から開始し、長寿社会文化協会田中尚輝常務理事の講演から始まり、その後、全国を3つのエリア(地域別)に分かれての分科会として行いました。

今までとは違ったスタイルなので、少々戸惑った感もありましたが、東海地区は分科会の中でさらにサービス(移送・給食・ミニデイ・宅老等)ごとにコーナーを設け、参加者が順にすべての事業の話を聞けるようにと工夫されていました。

関東地区は「団体の設立」と「介護保険枠外(対象外)サービスの充実化」として分かれ、3つめの分科会である北海道・東北・関西・四国・中国・九州地区は、合同分科会としてまとまり、その中で「団体の設立」「介護保険枠外サービス」「地域づくり」のコーナーに分かれて行いました。

参加者からは「インストラクターが身近に感じた」「地域分けが細かいので少し話をしただけでいろいろと見えてくる」と声を寄せていただぎました。

この研修会はここで終了となり、引き続きインストラクターのみを対象としたインストラクター会議を行いました。

草の根推進プロジエクトの項(次頁参照)で新規委嘱インストラクターについてふれている通り、新たにインストラクター17名を迎え入れ、特に情報の共有化やネットワークについて話し合いが行われました。

情報を共有する新規ツール(道具)としてパソコンを利用したインストラクター専用会議室を設け、そこに情報の発信から、さまざまなデータの提供などを行います。

これから各自治体単位で高齢者支援の事業がさらに広がっていきますが行政だけでは限界もあります。市民の手による事業展開。各地のインストラクターが共に考えますのでぜひ、お困りの方はご相談ください。

(木原勇)

 

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(上) 新たに誕生したインストラクター。(新インストラクターの名簿は『さぁ、言おう』5月号に掲載します)

(下) インストラクター会議の一環としてパソコン教室を開催。

 

 

 

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