答えは2]です。やはり心の問題に帰着するようです。その細目を紹介してみます。
ア 隣近所と親しい関係を保つこと(遠くの親戚より近くの他人)
イ 趣味の会とか、できればボランティアの会に参加し、多くの人、特に若い人と知り合うこと(人の輪を広げる)
ウ 自分を基準にして是非善悪を決めつけないこと(しなやかな頭、広やかな心)
エ 優しさといたわり、これは老人の側にも必要なこと(与える喜び)
オ 財産は増やそうとすることより、失わないようにすること(詐欺商法にご注意)
私は10月号で「老人に優しく、老人も優しく」と書きました。優しさといたわり、つまり思いやり、それがこの世の中で若い人にも老人にも大切なことだと思っています。
2年間のご愛読ありがとうございました。
連載を終えるに当たって、26歳で夭折した童謡詩人金子みすヾの詩「つもった雪」を引用させていただきます。
上の雪/さむかろな/つめたい月がさしていて。/下の雪/重かろな/何百人ものせていて。/中の雪/さみしかろな/空も地面もみえないで。
(了)