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ことば・言葉

 

教えて! 基本用語

 

軽費老人ホーム

家庭環境や住宅事情等により居宅での生活が困難で、収入が一定範囲の人を対象とした老人ホーム。本人側と施設側の直接契約で入所を決めることができる。

軽費老人ホームには3つのタイプがあって、食事付きのA型で月額約6万〜17万円(食費含む)、自炊型のB型なら月額約4万円(住居費)程度の利用料。3つめは新型軽費老人ホームと言われるケアハウス型。いずれも、入居資格は60歳以上となっている。

 

ケアハウス

上記の軽費老人ホームの新しいタイプで、高齢者のケアに配慮しながら、個人の自立性を尊重した生活を目指すという観点から1989年に創設された。食事、入浴、相談助言、健康管理等のサービスが提供される。入居資格は自炊ができない程度の身体機能の低下、あるいは高齢などのために独立して生活するには不安があり、家族による援助を受けることがむずかしい人。利用料は月額約7万〜12万円(生活費・事務費・管理費など)。

いずれにしても、これからは個室でプライバシーが守られ、老人向けアパート感覚で入所できるような公的ホームはM子のような“庶民”には心づよ〜い存在。しっかり整備してもらわなくっちゃ。

 

知ってる? 最新用語

 

タウンモビリティ

高齢者や障害者など、長距離の歩行が困難な人たちに電動スクーターや車イスなどを貸し出して、買物や散策などを自由に楽しんでもらおうという外出支援の取り組みのこと。

お手本になるのは英国で1979年に始まった「ショップモビリティ」。現在では、270か所もの市や町で実施されているそうだが、これを導入したことによって、商店街の売上増など、かなりの経済効果が確かめられた上、お年寄りが元気になって医療費の削減につながったり、街のあちこちで自主的なバリアフリー化が進むなどの効果も見られたとの報告がある。

日本でも昨年ぐらいから、ようやく各地で、常設貸し出し事務所が開催されつつあるそう。こんなにいいシステムなんだもの。ぜひみんなで声を上げて、もっと広めていきましょうよ!

 

 

 

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