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また、「手芸サークル」「作って食べよう会」などもある。さらに年に一回は、ヘルパーと利用者の親睦を深めるための「堺つくしの会デー」も開かれている。

「ホールを借りて、利用者の方々には手作りの昼食やおやつを食べてもらいながら、午前と午後にヘルパーさんたちの歌や踊りの出し物を楽しんでいただいたりしています。これはいつもは家にいがちな利用者に外出をしてもらって、気分転換をしてもらおうということから始まった企画なんですが、みなさんとても楽しみにしてくださるので、今では会の一大イベントとして定着しました」

単にサービスを提供する、サービスを受けるというだけの関係だけではなく、「ふれあい」の場を得られることの喜びは、また格別であろう。

「介護保険ではしょせん、事務的な援助しかできない。それはそれでもちろん必要なサービスなんでしょうが、精神的なケアやQOL(生活の質)の部分は、やはりふれあい活動じゃなきゃダメなんだって、半年間が過ぎてつくづく思いますね」

そんな同会だからこそ、「誰もが、“堺つくしの会に入ってよかった”と思ってもらえるような地域の安心拠点を目指したい」と石田さんは抱負を語る。

「そのためにも、いずれはグループホームの事業化も視野に入れて活動していきたいと思っています」

「堺つくしの会」の奮戦は、まだまだこれからも続いていきそうだ。

 

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ふれあいサービス堺つくしの会デー。

 

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ミニデイサービス

 

 

 

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