ことば・言葉
教えて! 基本用語
ホームヘルプサービス
寝たきりの高齢者など要介護者がいる家庭にホームヘルパーを派遣し、食事や排泄、入浴などの介護や調理、掃除、買物などの家事や、生活等に関する相談、助言など日常生活のさまざまなお世話をするサービスのこと。デイサービス、ショートステイと並ぶ、いわゆる在宅介護の3本柱の一つ。
ただし介護保険では、ホームヘルプサービスのことを「訪問介護事業」と呼ぶのでお間違えなきように。ヘルパーの派遣方式としては、滞在型に加えて巡回型を取り入れ、24時間対応を可能にすることとしている。
ターミナルケア
終末期ケア。治療による治癒・回復の見込みがなく、死期が近づいた患者に対し、延命治療中心ではなく、患者の人間性を重視した看護(緩和ケア)中心の包括的な援助を行うこと。
ホスピスは末期がん患者等のターミナルケアのための医療施設だが、ここでは死に直面した患者の生を、できるだけ苦痛が少なく快適なものにし、患者自身の選択による行動や思考の幅を最大限に広げられるよう、医療技術や人の知恵を活用していくことが主眼。
死とどう向かい合って生きるかは重い課題。でも、残された貴重な時間をベッドに縛りつけられたまま過ごすことだけは、M子は避けたいと思います。
知ってる? 最新用語
HACCP
「Hazard Analysis Critical Control Point」の略称で、読みは「ハサップ」。日本語訳は「危害分析重要管理点」で、1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された、食品の品質管理の手法のこと。
従来の品質管理が「抜き取り検査」といって、最終製品を無作為に採って検査をするというチェック方法だったのに対し、HACCPは製造工程全般を通じて危害の発生原因を分析し、重要管理事項を定めるという。科学的管理方式のため、高度な安全性が保証されるのだそう。
とはいえ、どんなに優れた管理方式も100%じゃない。この夏食中毒事件で世間を騒がせた某牛乳メーカーの工場だって、厚生省からHACCP承認を受けていたとか。やっぱり最終的にはそこにかかわる人の“意識”よね。