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好きなことを仕事にできるのは幸せ

介護と看護のかけ橋的な存在になりたい

 

「今、週末に開催されるホームヘルパー養成講座二級課程の準備に追われているところで、バタバタ状態。フリーというと聞こえはいいかもしれないけれど、実質は朝から晩まで土日も祝日もなく働いていて、同じ屋根の下に暮らす夫ともEメールで連絡を取り合っているくらい(笑)。でも、好きなことを仕事にしているんだから幸せですね」

そんな忙しい身でありながら、大卒資格をめざして放送大学で学び、「夜間の在宅介護ボランティアをしたい」ともさりげなく言う。

なんと元気で、はつらつとした人なんだろう…。それが長尾さんの第一印象だった。

 

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ヘルパー研修で講師を務める長尾さん。

 

一生涯、食いっぱぐれのない仕事をと思い、看護婦の道へ

 

牛乳販売店を営む両親の元、ひとりっ子として育った長尾さんは、既に中学生にして自分の将来像を考えていたというしっかり者。そして「何か、手に職をつけたい」との思いから、高校進学に当たっては、普通科ではなく衛生看護科へ進んだ。

「両親の働く姿を見ていて、自営業の大変さは身に染みてわかっていたので、将来は安定した収入が得られて、確実に生活できる仕事に就きたかった。で、女性の仕事で、一生食いっぱぐれのない職業といえば、まあ、看護婦あたりかなと思ったわけです」

 

 

 

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