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てい談

心の教育とボランティア

15時〜16時30分

脚本家 小山内美江子さん

東京都小平市立小平第二小学校 校長 山下敏夫さん

さわやか福祉財団 理事長 堀田力

 

教育の現場にいる山下さん、教育・学校のあり方や問題点とその素晴らしさを描いたテレビ番組「3年B組金八先生」(以下金八先生)の脚本家の小山内さん、そして堀田理事長かそれぞれの立場から幅広い議論を展開した。

 

どんな子供に育てれば良いのか

 

「人間として幸せに生きるためにどんな人間を育てるべきか」。このような堀田理事長の問いでてい談は始まった。これに関連して小山内さんは「金八先生」誕生のエピソードを交えながら、「自分の息子が中学三年生の時に、息子の友だちが持ち込んだ話をベースに書きました。この番組を通して親子の会話ができればいいなと思って。会話を通して人の痛みのわかる子、自分で自分の責任が取れる大人になってほしいな、という願いがありました」

ドラマの中では学校と地域の高齢者とのかかわりについても描かれた。

「学校のハードもソフトも本を正せば、地域のものであり、市民のもの。地域の人はもっと学校に入るべきだから『金八先生』でも空き教室をデイケアセンターにするという設定も入れました」。多くの社会問題が描かれたこの番組のホームページには一二〇〇万通のメールが届いた。今の教育に対する関心や問題意識を持つ視聴者が多いことがわかる。

一方、親子共々「金八先生」ファンという山下さんは地域における学校のあり方について、「子供と町がかかわっていくということはとても大切。子供たちは、あと数年後には大人になる。町の中で主体的な住人になるんです。地域とのふれあいを通して、町で支え合える人間になってほしい。

 

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