われら地域市民
地域の人々と福祉のまちづくり
三井ホーム株式会社横浜支店
支店長室から見える横浜港の眺望がすばらしい。ツーバイフォー住宅で知られる三井ホーム株式会社横浜支店を訪ねた。「阪神大震災でも当社の住宅は壊れず、倒れかかった両隣りの建物を支えたということもあったんですよ」と支店長の田中敏一さん。
同社の高齢社会への対応は、95年の「長寿社会研究所」設立から始まった。ここでソフト面からのノウハウを蓄積する一方、ハード面では設計専門の「U&A研究所」を設立し、長寿社会での住まいのあり方を研究してきた。
ここ横浜支店は、活動理念の一つとして「福祉事業を通じて地域に貢献していく」ことを掲げている。支店が持つ各種のネットワークをうまく活用して、福祉施設の設計や施工、そして地域とのかかわりをコーディネートしていくことが肝心ただ。昨年5月、開発事業室の吉田彰室長と山本久雄セールスマネージャーらは、市内の関連団体や個人に「高齢化社会研究会」の設立を呼びかけた。目的は高齢化対策のあり方を考えなから、福祉関連ビジネスで地域に貢献すること。ボランティア団体、不動産会社、建設・設計会社、福祉関連会社、税理士、弁護士など横浜の地域をよく知る人々が集まり、それぞれの立場から高齢者に優しい地域社会をつくるための貢献方法を話し合った。