それができれば、働き盛りの若い人たちの参加も可能になりますから、市民自治という新しいシステムを社会に根付かせることへもつながります。まあ、いずれにしてもこれからが本当の意味での正念場になるでしょうが、市民活動には無限の可能性が秘められているからやりがいはありますね」
そう話す和田さんからは、まるで夢見る少年のような熱い想いがほとばしる。その想いこそが人の心を動かし、そして社会を変えていく原動力になるに違いない。多くの人たちの期待と希望を乗せて、新たなる船出をしようとしている「ふれあい泉」に、惜しみないエールを送りたい。
大阪府岸和田市に拠点を置く「ふれあい泉」は、利用者の意思や人格を尊重し、地域の中での相互扶助の心を大切にして、利用者と提供者が対等な立場に立って、人にやさしいサービスの提供を行うことを目的として設立された在宅福祉サービス団体。主な事業内容は、介護保険の枠内サービスでは1]居宅介護支援事業(要介護認定の申請代行、ケアプランの作成)、2]居宅サービス事業(訪問介護)を、枠外サービスでは住民参加型在宅福祉サービス事業(在宅介護、家事援助、移送・送迎サービス等)を行っている。枠外サービスに関しては会員制で、入会金3000円が必要。サービスの費用は1時間900円。サービスを提供した会員は700円を謝礼として受け取ることができる(差額の200円は事務局経費)。時間預託制度も採用している。(→連絡先は7月号掲載事項連絡先)