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そしてその活動基盤をさらに確固たるものにするために、NPO法人格を取得。また介護保険事業に参入すべく、大阪府より訪問介護にかかわる「指定居宅サービス事業者」とケアプランを作成する「指定居宅介護支援事業者」の指定も受けた。

 

介護保険事業への参入はふれあい社会づくりへの一つの手段

 

同団体が介護保険事業への参入を決めたのは、もともと介護サービスの割合が高かったことから、会員のニーズに応えるためだというが、制度施行から一か月が経った五月現在、どのような活動状況になっているのかを聞いてみた。

「四月の活動状況を見てみると、前月に比べて介護保険の枠外の活動時間数は約半減しましたが、その減った時間数に相当する分がほぼ枠内の活動に移行しているので、プラスマイナスゼロというところです。これは要介護、要支援の認定を受けた会員さんのうち、地域的に遠い二人の方を除き、全員がうちを指名してくれた結果。正直なところ、介護保険が始まったらよそに行ってしまうかもと思っていた会員さんもいたんですが、そういう方から“ふれあい泉でケアプランを立ててほしい”と言われた時には、本当に感激しました。変な言い方かもしれませんが、きずなが強くなったというんでしょうか。期待されているんだと思うと、またそれが明日への活動への励みになりますね」とうれしそうに語る和田さん。

 

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講演会やイベントなどを通して地域の人たちに活動を紹介。

 

 

 

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