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ケアプランとは、保険給付額の範囲内でそれぞれのニーズや状態に適したサービスが効果的に受けられるように作る計画。ひと月ごとの計画を立て、サービスはこの計画に沿って提供される。利用者にとっては快適な生活が送れるか否かの鍵だ。

 

ケアプランを作ろう!

 

本来、ケアプランは自分で作ることができる。しかし自己作成については、自治体の説明書でも申し訳程度にしか触れていないところが多いのが現状だ(まったく触れていないところもある)。介護保険制度ではケアプランを作ってくれる専門の人もいて、ケアマネジャー(介護支援専門員)と呼ばれる。彼らにケアプランの作成を頼んでも利用者にお金はかからないから(介護保険の中で賄われる)、しっかり利用者の立場に立って動いてくれれば問題はないはずなのだが、現状ではケアマネジャーに対する不満は少なくない。

厚生省によると、四月の介護保険実施後二週間で全国の市町村に寄せられた苦情は二三五八件、そのうちケアプランに関するものは三五四件で、サービス内容、利用者負担、要介護認定への苦情に続き四番目である。

 

 

 

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