最大五八・五%のサービス上乗せ
年末年始を除いて土・日曜日も開いている市の福祉の総合窓口「いきいき広場」を訪ねた。岸本和行福祉部長は、「職員を待機させたが、クレームも相談もまったくなかった」と語る。全国に先駆けて介護保険の実施体制を確立、着々と準備を進めてきたからだ。同市の『介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画』を見れば、それは一目瞭然。その最大の特長は、介護給付支給限度額の基準が高いことである(表1参照)。たとえば要支援が九万七五〇〇円。国の基準に比べ三万六〇〇〇円、率にして五八・五%も上乗せしている。同様に要介護1では三二・六%、五万四〇〇〇円、要介護5では一五・一%、五万四〇〇〇円の上乗せをしている。特に要支援と要介護1の上乗せ率が高いのは、早い段階から手厚いサービスを提供して、要介護状態の悪化を防ぐためだ。