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今月の私の一冊

 

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『やっぱりわが家で暮らしたい』

夏目幸子著

(岩波書店 本体定価1500円)

当財団のグループホーム推進委員も務める著者は30年にわたって、高齢になっても障害を持っても住み続けることのできる住まいの設計に携わってきた建築家である。バリアフリー、地域との関係にも配慮した家づくりの実例と共に、老後を生き生きと「わが家」で暮らす人の様子も描かれており、家を建てる計画がある人はもちろん、そうでない人も興味を持って読み進められる一冊。

 

「再度の発作の後は、以前のように外出することは困難になってしまいましたが、最近はわが家に友人を招いてのパーティーを開きます。車いすでも杖歩行でも支障のないトイレがあり、バリアフリーの〈指宿邸〉は仲間を招いても大丈夫、クリスマスパーティー、誕生日と楽しい計画がいっぱいです。ときには、保健、医療、福祉関係の人たちとの勉強会の会場になったりと、訪問者が絶えないほどです。」(本書 実例1「バリアフリーの家づくり―指宿重雄さんの場合」より抜粋)

 

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