組織づくり支援事業
団体づくりの「火付け役」「コーディネーター」をめざす
私たちが1991年に活動をはじめたころは、まだ公的介護保険は姿を現していない。福祉ボランティア団体は大変な思いで行政の手が届かない介護の部分を担ってきたが、介護保険制度がスタートすることで、その使命はより明確化した。専門的な身体介護はプロに責任を持ってやってもらい、ボランティア団体はもう一方の支援、つまり心の充足につながる活動を推進する。人間が人間らしい生活を営むためには、さまざまな生活面での援助と温かい心の交流が必要で、その核として全国にふれあいボランティア団体の設立を働きかけていく。
当初の2泊3日型等宿泊を伴うリーダー研修会は延べ31回(本年2月末現在)に及びそこからすでに全国に100を超える団体が生まれている。付け加えればさわやか福祉財団は「すべての草の根活動を支援する」という理念から身内組織を一切持たず、こうして誕生する団体はすべて独立した団体である。社会の流れも進み、運営面を支援する組織も次々に誕生した今、めざすは本来の「火付け役」であり「コーディネーター」である。