(3) 非常勤職員の在職状況
平成12年4月1日現在で登録されている非常勤職員の人数を調査した結果は、部門別、職種別、施設の種類別に回答があった施設全体の平均でみると、第4表のとおりである。
「管理部門」は全体で0.1人と比較的少なく、「直接処遇部門」の「指導員」も0.1人と少ないのに対して、「寮母(父)」は2.3人と高い数値を示している。
「医療部門」では各施設とも押しなべて非常勤職員が多く、医療を多く非常勤職員(嘱託医等)に依存している様子が窺える。
「直接処遇部門」の「指導員」、「寮母(父)」に限って非常勤職員の具体的な人数をみると、「指導員」については、各施設ごとに全く在職してしない施設があるのに対し、在職する施設ではその人数に差があり、在職者が最も多かったのは「知的障害児施設」の6人となっている。なお、「養護老人ホーム」では10施設の結果ではあるが、非常勤職員は全く在職していなかった。
「寮母(父)」については、「知的障害児施設」で平均0.0人、「(重度)身体障害者授産施設」で平均0.1人となっているのに対し、「特別養護老人ホーム」が平均3.6人と平均値を押し上げる形となっている。非常勤職員の在職者が最も多かったのは「特別養護老人ホーム」の19人で、これに「身体障害者療護施設」の18人が続いている。「寮母(父)」で非常勤職員の在職者が多いのは、先の社会福祉施設職員配置基準で非常勤職員配置も認めていることと深くかかわっているのであろうか。
「特別養護老人ホーム」に限って部門別、職種別、規模別、設立後年数別にみると第5表のとおりである。一般に規模が大きくなるに従って、各部門、各職種とも非常勤職員の平均在職者数が高くなっている。
(4) ボランティアの参加状況
「直接処遇部門」及び「その他」部門におけるボランティアの参加状況を調査した結果、平成12年4月の1ヶ月間にボランティアの参加があった施設は、回答があった施設全体のほぼ3分の1に当たる71施設である。回答のあった施設全体の平均で1日当たりのボランティア人数を調査した結果は、施設の種類別に第6表のとおりであり、「直接処遇部門」で0.6人、「その他」部門で0.4人となっている。