イ. 中高年者層の退職状況
次に中高年者層についてはこれを「30歳代」、「40歳代」、「50歳代」の3つの層に分けて若年者層と同様に退職傾向を尋ねた。全体としてみると、どの年代層も退職者が「増えてきている」の回答が「減ってきている」の回答を上回っており、特に「50歳代」は「増えてきている」が25.6%で最も高く、次は「30歳代」の16.6%で「40歳代」は11.1%であるとはいうものの回答の最も多いのは「特に変化はない」で、「40歳代」は80.6%、「30歳代」で74.5%となっている。一方、「減ってきている」は「30歳代」、「40歳代」では10%未満であるのに対し、「50歳代」は12.1%とやや多い。このことは、企業によって「50歳代」の退職者が増え続けているところと減ってきているところに分化しているように思える。
1] 企業規模別
「30歳代」ではどの規模でも「増えてきている」の回答が「減ってきている」より多いがいずれも10%台である。