4. 近年における常用雇用者の採用状況
先行き不透明な経済情勢から企業は常用雇用者の採用には慎重な姿勢で臨んでおり、新規学卒者の採用も抑制気味である。一方、即戦力が期待される中途採用を重視する企業が多くなっていることも事実である。本年は企業のここ数年間における常用雇用者の採用の状況を調べた。
(1) 常用雇用者の採用方法〔第5図参照〕
一番多い回答は「新規学卒者の採用が中心だが中途採用もする」の59.0%で、企業の半数以上が職種を考えながら新規学卒と中途採用の双方を使い分けているものと思われる。これに対し、従来の主流であった「新規学卒を対象として一括採用のみ」の方法を採る企業は36.9%と半数を大きく下回り、「新規学卒者の採用よりも、むしろ中途採用に重点をおいている」は3.1%に過ぎなかった。