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6. 実施施工内容

 

1] 一般事項

(1) 本整備の施工にあたっては現場管理者を定め、施工の全般を監督し、事故の防止に努めました。

(2) 施工により生ずる、ケレン屑、塗料の飛散並びに植栽の破損防止のためブルーシートにより養生を行いました。

(3) 公衆ならびに作業者の安全対策を施しました。

(4) 発生材、塗料洗浄剤等は当社にて適切に処理を行いました。

(5) 施工内容を船の科学館側と協議し施工を行いました。

 

2] 施工内容

(1) 足場仮設および植栽養生

作業足場は単管組み足場としました。植栽をよけて支柱を立て防護ネットで周囲を囲いました。

植栽養生にはビニールシートをかぶせ、ケレン屑や塗料が付着しないように養生を行いました。周囲に散らばったゴミは清掃を行いました。

(2) 収納資材に一時移動および復旧

工事に支障する収納資材は、灯台内中央箇所にまとめブルーシートにより養生をおこないました。まとまりきらない収納資材はプールサイドテント下に移動仮置きし、ブルーシートにより養生を行いました。

(3) 木部の解体撤去

灯台の既存木部(扉と扉枠の屋根の部分は再利用のため除く)は撤去解体し、産業廃棄物として処理を行いました。

(4) 木部の施工(外壁)

杉材(杉一等生節四面仕上板厚15ミリ、板幅183ミリ)を使用して、既存の形状と同様に鎧貼りにて8面の壁面を施工しました。

根太材腐食部分は新規のものと交換いたしました。

釘は錆の出ないようにステンレスのものを使用しました。

板と板の継目は変成シリコンにてシーリングし、杉板の節の部分も同様に施工いたしました。

(5) 扉及び扉枠の施工

再利用する扉部分と扉枠の屋根の部分については、一部腐食部分は撤去し、部分的に補修を施しました。

扉枠部分は既存扉枠を撒去し、米松(人工乾燥済)で組立てました。

新規扉枠材料には防腐材を塗布致しました。

施工はステルスビスより施工し、継目は変成シリコンにてシーリンゲをおこないました。

(6) 鋼製構造フレームの補修整備

腐食のため強度が確保できない梁フレーム2箇所については溝形鋼にて補強を行いました。接続はボルト締めにより行い、溶接にて補助補強を行いました。(図-6.1〜6.3参照)

 

 

 

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