安乗埼灯台保存整備工事 仕様書
1. 目的
本整備は、船の科学館の屋外に展示している安乗埼灯台に老朽化による保存対策を施し、良好な状態で存置するための整備である。
2. 一般事項
(1) 本整備の施工にあたっては現場管理者を定め、施工の全般を監督させ、事故の防止に努めること。
(2) 施工により生ずる恐れのある、ケレン屑、塗料の飛散、溶接火気の飛散、ならびに植栽の損傷防止のため適切な養生を行うこと。
(3) 公衆ならびに作業者の安全対策を施すこと。
(4) 発生材、塗料洗浄剤等は請負者側で処分のこと。
(5) 本仕様書は施工の大要を示すものであり、疑義を生じた場合は船の科学館側と協議すること。
(6) 施工完了時、つぎの資料を提出のこと。
完成届 1部
施工報告書(施工写真添付) 2部
写真は工程ごとに3〜5葉を掲載すること。
(7) 完了期限 平成13年3月10日
3. 施工内容
(1) 木部の解体撤去
灯台の既存木部(扉と扉枠の屋根の部分は再利用のため除く)は全て解体撤去し、適切に処理すること。
(2) 鉄製構造フレームの補修整備
腐蝕のため強度が確保できない梁フレーム2ヶ所については山形鋼(50ミリ)のボルト締めで補強するとともに、その他の錆の生じている部分については十分な錆落としケレンの後、防錆塗料を塗布し、上塗り塗装2回で仕上げること。
(3) 木部の施工
杉材(板厚10ミリ、板幅170ミリ程度)を使用して、既存の形状と同様に鎧貼りにて8面の壁面を施工する。
再利用する扉と扉枠の屋根の部分については一部腐蝕個所があることから部分的に補修を施し、新たな扉枠・両脇壁とともに既存の形状に復旧した後、既存塗料を剥離した後、壁面と併せて下地処理を十分に行ない上塗り塗装2回で仕上げること。