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2. エポラ#3000Sプライマー

2-1. 混合比:少量を使用する場合は計量に注意して下さい。A液が過剰(10%以上)で混合した塗料は、塗膜になっで凝集力が低下し上塗りのウレタン塗膜との適合性が悪くなります。

2-2. 塗装粘度:10℃以下では18〜19秒(Z・C No.2)、30℃以上では16〜17秒(Z・C No.2)、に調整して下さい。20秒以上の粘度で塗装した場合、25〜30ミクロン以上の厚膜になり易く、特に夏場ではドライスプレーになり易く正常な塗膜になりません。また、冬場に低粘度で塗装した場合はダレ易くなりますので注意して下さい。

2-3. 可使時間(ポットライフ):この塗料はゲル化する時間が長く、通常翌日になっても粘度増加のみで液状の状態になっていますが、使用残塗料はプライマーの性能を損なうことがありますので、絶対に使用しないで下さい。

2-4. 乾燥時間:20℃以上では1時間で次工程(ポリウレタン)の塗装ができますが、低温の場合は、若干塗装間隔を長めにとって下さい。特に10℃以下の場合は3時間以上間隔をとって下さい。

2-5. 乾燥膜厚:低温の場合は厚膜塗装に注意して下さい。特に10℃以下での塗装の場合は25ミクロン以上の厚膜には注意して下さい。厚膜塗装は剥離の一因になります。

 

3. スカイハロートップコート#100

3-1. 塗装粘度:10℃以下では19〜23秒(Z・C No.2)、30℃以上では17〜19秒(Z・C No.2)、に調整して下さい。23秒以上の粘度で塗装した場合、厚膜塗装になり、発泡やピンホールが生じ易くなります。特に夏場では発泡によるワキが出やすくなり、冬場に低粘度で塗装した場合はダレ易くなりますので注意して下さい。

3-2. 可使時間(ポットライフ):各温度での可使時間は、塗装粘度を17〜19秒(Z・C No.2)、に調整した場合、下記の通りです。

 

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初期の粘度を高めにした場合は、可使時間は少し短くなります。

通常の塗装間隔(約1〜3時間)の場合、1回目の使用塗料を2回目の新規に仕込んだ塗料と混合しても差し支えありませんが、混合時はどちらの塗料も充分に攪拌し、混合した塗料もよく混ぜ合わせて下さい。

冬場の低温時は、使用残塗料が翌日になっても粘度増加のみでゲル化しない場合がありますが、この塗料を使用すると塗膜にクモリ(つや引け)や塗装ムラが生じ、ポリウレタン本来の性能を発揮しない場合がありますので、絶対に使用しないで下さい。

なお、Type2(半ツヤ)、Type3(ツヤ消)はツヤ消剤の影響で混合後静置しておくと、顔料が凝集してヨーグルト状になる場合がありますが攪拌すると元の状態に戻りますので溶液状態に戻してから使用して下さい。

静置時間が長いほど凝集力が強くなりますので攪拌を強くして再分散して下さい。(静置時間は標準状態で最大4〜5時間を目安にして下さい)

3-3. 硬化促進剤T-10:「硬化促進剤T-10」は、冬場の低温時に作業性(マスキングタイム)向上を目的として使用する添加剤です。

 

 

 

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