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ついでに言うと、防衛庁の省昇格も議員立法でやったらいいんじゃないかと思うんですけど、そういう意味で、やれることをどうしてやらないんだうと。私も集団的自衛権は岡崎さんが言うのと全く同意見なんですけれども、現実問題としてちょっと時間がかかるだろうと思うんですね。PKOの法律なんて、すぐできるんじゃないでしょうか、小池さん。それが私の意見でございます。

山田寛(議長) じゃあ、小池さん、お願いします。

小池百合子 今のご質問にとりあえずお答えしておきます。防衛省への昇格問題は、実は、昨年の臨時国会の最終段階で21名の賛成を得て提出いたしました。法案提出の要件を満たすために21名が必要なのですが、今、我が党、衆議院は7人しかおりません。とにかく無所属の人をかき集めて21名までそろえたところ、水まき事件がおこりました。そこで1人、登院停止になったことでマイナス1になって、法案を提出する権利がなくなってしまったのです。水まき事件は迷惑をばらまく結果に終わり、みっともない限りです。

PKOについては、ご指摘はそのとおりですし、議員立法という形をとるのも一案です。それにしても、もう一回、政界再編しなければにっちもさっちもいきません。この間も参議院での開会式に国旗を掲げるかいなかで大問題となりました。国旗、国歌についての法律をつくって、学校教育の場で実施せよと言っているのに、国会の場には国旗も、国歌もない。それはおかしいという話になったんですが、各党それぞれ、まだ意見が割れており、できるだけテーマとしても出してくれるなという雰囲気がございます。何のために法律をつくったのかわからないのが現場でございます。報告を兼ねて、お伝えしておきます。

以上です。

山田寛(議長) PKO問題なんていうのは、やっぱり、もう国会ではちょっと忘れちゃったことのような感じですか。

小池百合子 それはないです。明確に否定します。党内事情ですよ。

山田寛(議長) それでは、次に太田さんにちょっと伺いたいんですが、世界秩序レベルで日本がすべきこと、南北問題解決への寄与と。非常に正しい発言、正しい提案だと思うんですけれども、じゃあ、具体的には、例えばODAを維持しろとか、アフリカにもっと注げとか、やっぱりODAということでしょうか。

太田博 具体的にはそういうことだと思います。ただ、ODAについては、先ほどのお話にありましたように大分逆風が吹いているし、それから、今までのODAのやり方でいろいろ反省すべき点も幾つかあると思います。

 

 

 

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