4. 倉庫
○ 倉庫事業の概要
(1) 事業者
九州連輸局管内の平成11年度末の普通倉庫、冷蔵倉庫及び水面倉庫の各事業者数はそれぞれ447社、175社、3社であり、対全国比は、それぞれ11.8%、14.0%、17.6%となっている。また、所管面容積別事業者数でみると、1〜3類倉庫業者417社中6,600m2未満の者が306社73%、貯蔵槽倉庫業者30社中30,000m2未満の者が18社60%、冷蔵倉庫業者175社中7,500m2未満の者が87社50%と比較的小規模のものが多数を占めている。1類倉庫事業者のうち、トランクルームとして認定を受けた者は26社であり、対全国比は、9.6%となっている。
(2) 庫腹
九州運輸局管内の平成11年度末の1〜3類倉庫、貯蔵槽倉庫、冷蔵倉庫及び水面倉庫の庫腹量は、それぞれ2,915千m2、1,878千m2、4,014千m2、349千m2であり、対全国比はそれぞれ7.9%、18.0%、14.1%、8.0%となっている。なお、トランクルームの庫腹量は、48千m2で、対全国比は、4.2%となっている。
昭和50年度から平成11年度までの管内庫腹量の推移をみると、1〜3類倉庫は2.1倍、貯蔵槽倉庫は4.6倍、冷蔵倉庫は3.7倍に増加したが、水面倉庫は5割以上減少した。また、平成11年度末の庫腹量を県別にみると、福岡県が1〜3類倉庫で62%、冷蔵倉庫で49%、水面倉庫で98%及び、鹿児島県が貯蔵槽倉庫で52%と、それぞれ高い比率を占めている。
(3) 保管実績
九州運輸局管内の平成11年の普通倉庫、冷蔵倉庫及び水面倉庫の入庫高はそれぞれ2,471万トン、227万トン、9.6万m2であり、対全国比はそれぞれ10.4%、11.7%、4.3%となっている。
県別に平成11年の年間入庫高をみると1〜3類倉庫では福岡県が831万トンとなり、管内の全入庫高に対するシェアは64%となっている。また、貯蔵槽倉庫では鹿児島県が404万トン、福岡県が161万トンと両県で管内の全入庫高の86%を占めている。なお、冷蔵倉庫では福岡県が112万トンと管内の49%を占めている。
平成11年の品目別入庫高シェアは、普通倉庫では「雑品」の30.0%、「農水産品」の25.3%、「食料工業品」の12.7%、「金属製品・機械」の8.7%、「化学工業品」の8.3%となっている。冷蔵倉庫では「冷凍水産物」の30.5%、「冷凍食品」の17.9%、「畜産物」の17.1%となっている。