(第四埠頭計画)
ゆとり志向が高まるにつれて旅客船需要が多くなっているなかで、別府港においても別府港背後の豊富な観光資源を活用した国際、国内旅客船の基地として、石垣地区に旅客船埠頭を整備する。
また、岸壁は震災時における救援物資等の緊急輸送時に対処できるよう、大規模地震対策施設として、耐震強化岸壁とする。
【整備概要】
岸壁(マイナス10m) 1バース280m
泊地(マイナス10m) 3.8ha
防波堤500m
大分港の概要…
大分港発祥の地、西大分はその昔神宮寺浦と呼ばれ、今から約430年前、時の領主大友宗麟がポルトガル及び明との交易を営む泰西文化の輸入港として隆盛を極めていたが、大友氏の滅亡とともに貿易も衰微していった。
本港の整備は、昭和12年には、第2種重要港湾に指定され、昭和7〜14年にかけて国(内務省)直轄による防波堤、岸壁、護岸等の修築事業が行われ、東九州における海、陸の接点として重要な地位を占めてきた。
昭和34年大分鶴崎臨海工業地帯の建設計画に伴い、大分港は、旧大分港、鶴崎港、坂ノ市港を包含する近代的工業港湾として大きく変貌し、特に昭和39年新産業都市の指定を受けて以来、急速に整備が行われ、石油、石油化学、鉄鋼、電力等の基幹産業や各種企業が立地している。また、東九州、瀬戸内海の流通拠点港湾の中核となる公共埠頭が大在地区、住吉地区、乙津地区、坂ノ市地区に整備され、港湾取扱貨物量は平成8年には5304万トン(フェリー除く)に達し地域経済の発展に大きく貢献している。
(大在国際夕ーミナルの整備)
東アジアをはじめとする環太平洋諸国との物流拠点港を目指して、平成4年度から大在地区に大水深岸壁(マイナス14m)を持つ多目的国際ターミナルの整備に着手し、同年、FAZ指定され輸入関連施設等のインフラ整備も充実させ、平成8年11月に供用開始した。平成11年現在で4航路開設されている。