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(2) 加計呂麻島に関するアンケート結果

同調査により、加計呂麻地域についてみると、加計呂麻島の認知率は19.2%である。

この調査ではパンフレットを同封し、これを見て回答してもらっているので、いわゆる「助成想起による認知率」ということであり、認知率はやや高めの数値で示されていると解釈される。

つまり認知水準は、まだ本土住民ではかなり低いと判断される。(観光のプロである旅行代理店等に対するヒアリング調査によると、面接対象者10人のうち、加計呂麻島を知っている人は2人であった。)

しかし、パンフレットを見て回答してもらった加計呂麻島への来訪意向は高く、68.5%に達している。

 

(3) 旅行代理店ヒアリング結果

旅行代理店等ヒアリング調査によると、奄美大島を商品としている代理店は少ない。奄美大島ツアーを経験した人の評判としては、「観光ずれしていない。素朴」という声を聞くとのことである。

特に、関東、関西からみると、沖縄・奄美というとらえ方をされ、そうすると沖縄のリゾート型の吸引力が優れ、旅行代理店の商品力としては、奄美はやや低いランクづけとなる。

大量に客を誘致するには、「アクセス」「宿泊施設」の充実が重要であるという意見がほとんどである。しかし、これらの課題を解決するには、時間と大量の資金を要し、現状からするとかなり困難である。

やはり、奄美大島としては競合する沖縄とは別の方向での魅力アップを図っていくことが必要である。

「加計呂麻」の観光地としての条件整備としては、まずは「知名度」アップという声が強かった。

客の口から「加計呂麻」という声が出れば、旅行代理店はすぐに動き出すということである。

 

(4) ポテンシャル

確かに、アンケート調査により、来訪意向を回答した人の全てが実際、来訪の行動を起こすわけではないが、この回答結果は奄美大島及び加計呂麻島が本土住民にとって観光地としての魅力はきわめて高いことを示しているのは間違いない。奄美大島に過去に来訪したことがある人のうち、実に77.8%が「再び行きたい」と希望していることはこのことを裏付けるものである。

旅行代理店等ヒアリング調査によると瀬戸内町まで足を運んだことがある面接対象者が1人いたが、その対象者によると「加計呂麻の海のきれいさ、サンゴは沖縄より優れている」という発言があった。

 

 

 

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