4] 港湾までのアクセスのバリアフリー化
■佐世保駅からバスが連携
佐世保駅から鹿子前桟橋まではバスがアクセスしており、所要時間は25分程度である。バスの本数は1時間に2本程度運行しており、船のダイヤに接続している。バス停からターミナルまでは、レクリエーション施設が連なり、デッキ舗装が整備されて段差は解消され、バリアフリー化に対応している。
(3) バリアフリー化の対応方向と具体的方策
1] ターミナル内のバリアフリー化
現在、鹿子前ターミナルでは段差が全て解消され、乗船口まで車いすでの通行が可能となっている。今後のバリアフリー化の方向性としては、トイレのバリアフリー化対応、券売所のバリアフリー化対応、および情報提供設備の設置が求められる。
■トイレのバリアフリー化
高齢者・身障者の利用を図る上でトイレのバリアフリー化は、非常に重要である。
今後、車いす対応のトイレの導入が求められるが、そのためには十分なスペースが必要であり、既存の施設への設置可能性について検討が必要である。
また、現状の施設においても、手すりや、高齢者・身障者でも簡単に利用できるレバーなどの手洗い施設を設置し、バリアフリー化に対応させていく必要がある。
■券売所のバリアフリー化
今後、車いすに対応して低めの高さに設定するなど、券売所のバリアフリー化への対応が求められる。
■聴覚障害者等への情報提供設備の設置
聴覚障害者に対する運航情報の提供を行うため、情報提供設備の設置が求められている。また、視覚障害者に対しても、ターミナル内の施設案内など点字による情報提供が必要であり、トイレや出入口などの利用頻度の高い場所への設置が望ましい。これは既存のターミナルへの対応が可能である。