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3] 船舶内のバリアフリー化

船舶内のバリアフリー化の現状を表5-6-5に示す。

 

■バリアフリー化対応の客席は設置していない

現在、船舶の定員は250名だが、移動円滑化基準を満たす基準適合客席は特に設置されていない。また、車いすスペースや優先席についても設置されていない。

 

■車いす通行可能な通路幅を有するが、一部に段差あり

船内の通路は117cmと車いすの通行幅は満たしており、方向転換などは、通路の端のスペースの利用が可能となっている。

また、1層には出入口から入るとすぐにいす席があるが、前方および後方にある暖房設備のある客室へ移動する際には、出入口に段差が設けられている。客室に設けられた戸は引き戸の客室と、押して開閉する戸の2種類が見られる。

 

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後部客室への出入口

 

■階段は急傾斜で、幅は狭い

階段は2箇所に設置されており、非常に急傾斜で、両側に手すりがついているものの、高齢者や身障者には利用しにくい構造となっている。幅は狭く人がすれ違うのも難しい。

 

■新船ではエレベーターを設置

現在2層および遊歩甲板までは、階段しか設置されていないが、新船ではエレベーターが設置され、2層の展望室や遊歩甲板まではエレベータによって移動が可能となる方向で検討されている。

 

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1層から2層への階段

 

 

 

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