■コミュニケーションの維持および介助の促進
特に、対象航路のような生活航路では、係員と乗客、乗客間のコミュニケーションの維持が重要であり、船内移動の際の係員の細やかな介助の維持が求められる。例えば、内部障害者をはじめ、高齢者、身障者は船酔いなどによる急な体調不良を懸念しており、係員の行き届いた気配りが求められている。係員が目の届かない位置には連絡ボタンを設置するなどの対応も考えられる。
また、広報活動などを通じて、乗客間の介助を促進させるきっかけとなるようなソフト面での対応策が求められる。
4] 港湾までのアクセスのバリアフリー化
若松港では若松〜奈留〜福江航路との接続、郷ノ首港では中通島島内のバスとの接続を今後とも図っていくことが必要と考えられる。また、鵜ノ瀬〜有福航路については、若松町内方面とのバスによる接続が必要と考えられる。なお、他の港については、概ね徒歩圏内の住民の利用が中心であるため、バスの接続は今後とも必要性が低いと考えられる。
■バスのバリアフリー化
現在、若松島や中通島島内ではバリアフリー化に対応したバスは未導入だが、今後、新規導入の際にはバリアフリー化に対応したノンステップバスなどの導入を図り、船舶と一体的なバリアフリー交通網の提供が求められる。
■バスと船舶の運航情報の連絡提携
バスと船舶もしくは船舶同士で互いの運航情報を提供することにより、どちらかが遅延した際には、すぐにもう一方の乗務員および乗客に伝わるようなサービスの提供が期待される。